高麗人参の歴史

高麗人参の歴史とは

  • 日本に伝わるまで
  • 日本に高麗人参が伝わる
  • 実は世界で初めて日本で栽培

日本に伝わるまで

高麗人参の原産地は、朝鮮半島周辺です。
現在の韓国・北朝鮮や中国と北朝鮮の国境付近が生息域でした。
元々は山林のなかに自然に生えていた植物です。

中国での高麗人参は数千年の歴史があり、やはり滋養強壮に効果があるとされ、漢方薬として利用されていました。
中国や朝鮮半島では、時代の皇帝たちに愛飲されていたという記録も残っているようです。
有名な秦の始皇帝も、不老長寿の薬を求め高麗人参を利用していたとの話もあるようです。(うわさ話)

まだ栽培ができなかった時代は、多くの人間が山林に入り高麗人参を探していました。
だから非常に高価な薬草でもありました。

日本に高麗人参が伝わる

これに関しては諸説あります。

ひとつは聖徳太子(厩戸皇子)の時代に、朝鮮半島の一部が日本の領土でした。
中国は「唐」、朝鮮半島では「新羅」「高句麗」「百済」の三か国があった頃の話です。
その当時から大陸との交流があったので、その時に日本にも高麗人参が伝わったとも言われています。

さらにもう一つは、もう少し時代は進み奈良時代に中国から輸入され、それを朝廷に献上されたという話もあります。

日本列島と大陸との往来は、もっと古くからあったという話もありますので、実際はどのタイミングで日本に渡ったのか正確な記録はありません。

実は世界で初めて日本で栽培

これに関しても諸説ありです。

時代は一気に進みます。
江戸時代、八代将軍徳川吉宗の時代になり、吉宗は積極的に高麗人参の輸入をはじめました。
それにより多くの人たちが高麗人参を手にする機会が増えました。

朝鮮半島では李氏朝鮮の時代に、高麗人参を種をまき栽培をしていたと言われています。
ですが、高麗人参の栽培は非常に難しく、生産量が爆発的に伸ばすことはできていませんでした。
発芽の段階から非常に困難です。

徳川吉宗は朝鮮から高麗人参の種を輸入し、日本でも高麗人参の栽培の研究を始めました。
発芽の方法を研究し、発芽率を高めることに成功した吉宗は、日本での栽培をスタートさせました。
日本でも朝鮮半島の土壌に近い場所を探して高麗人参の栽培し、生産量は世界的にも爆発的に伸びる事になりました。